灯火



季節外れの蛍が舞った
清流背にしてふわりと立った

夜風をたよりに行き場を求め
一点光が黒に咲く

川原の虫は遠くで歌う
ただ闇夜を照らすは彼の光

過ぎた雨季を一人知らず
されどその身の鬱気を覚えず

街灯に染まる小さな命とて
輝く生をここに曝し

深い闇夜に生を知らす

   

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その存在を心に残す

小さな光だって心に残せる






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