ある日の支配者
作:相田やかん




その時は確かに誰も居なかった

カーテンと空はまだ締め切ったままで
外灯の残り灯がポツリポツリと光ってた

その日は確かに僕のものだった

冷たい風と静寂を勢いよく自転車で切り
越えてきた信号はチカリチカリと瞬いていた




上がった呼吸を整えながら
心から沸く喜びを抑えながら

威風堂々と入城したのだ

眠る公園の一番奥
支配者を待つその遊具
鉄塔で迎える太陽に
今一度確認する




この街の支配者はたった今僕になったのだと




comment

誰にも言わなかったドウデモイイコト。
それでも一生懸命。
ちょっとした昔の小話です。


Poem & comment by 相田やかん


「クプカの森」−「きら星☆メニュー」へ

「ヤカンノツクリカタ」−「インデックス」へ

「ヤカンノツクリカタ」−「ブンショウ」へ