ポケット・スタイル

幼い頃は何もなかった
持ち物はいつも家にあった
空っぽは公園にも連れて行けた


次第に小さな財布を持った
小さな入れ物にジャラジャラ小銭
いざと言う時いつも無くした


高校に入ってポケベルを持った
滅多に鳴らない小さな機械
鳴るのは決まって授業中


ベルは今度は電話になった
手を突っ込むといつも邪魔
月日が経って癖がなおった


18歳に煙草を持った
見つからないようポッケにいれて
携帯ですよと嘘をついた


二十歳になって

財布と携帯と煙草とライターと鍵とハンカチを持った
さすがにポッケに入らなくって
仕方がなくバックを持った

公園にはもう行かなくなった

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ポッケにいれてあるいていたら
ズボンが下がり気味だと笑われました




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