幼心



遠くの祭り太鼓を聞きながら

近くの大人の声を聞く


遠くの大空を見上げながら

檻に入った犬を見つめる


遠くの僕を想いながら

今の僕に問い掛けた


タノシイ?


僕は目の前のオトナを殴り付け

檻に入った犬を連れ出し

今の僕から逃げ出した


そして

白い綿菓子とアンパンマンのお面を付けて

ママから貰った六百円を持って

りんご飴をほお張りたいと思っていた

幼い少年を


必死に探すのだった





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