夏陽



照らしつける夏の陽に

今日は包まれ緩やかに

忘れかけた夏を唄う


去年の夏の陽は強く

顔を真っ赤に火照らせ何度も

何度も水飲み場で


タオルを抱えて顔を洗う

その時のメガネを外した時の顔が

あまりにもおかしいと誰かが笑う


突然降り出した雨に濡れて

メガネに付いた水滴が

あまりにも面白いと誰かが笑う


あの時の誰かの唄が鮮明に

耳を離れず

かわりに僕が口ずさむ


今年の陽はいと穏かに

ゆっくりとゆっくりと

照らしつけては気まぐれに


去年と同じ夕立に変わり

地面を打ちつける雨唄に

少しばかり濡れてみます






BACK