悲しいほど忘れられなくて

悲しいほどすがっていたくて

悲しいほど弱さを嫌悪して

悲しいほど無鉄砲で


そして時には傷つけて

そして時には思わせぶりな事言って

そして時には思ってもいない事を口にして

そして時には嘘も付いて


そんな自分を馬鹿だと言った貴方が

そんな自分を置いて行く貴方が

そんな自分を時に哀れに思う貴方が

そんな自分をまだ人と見てくれている貴方が


まだ目の前にいるという真実が

写真のように

はっきりと映し出されているのと言うのに


俺が貴方を愛した気持ちは

冷たいスプーンに映し出されたように

歪んででっぱている


いっそのこと壊してしまおう

思い出も悲しみも愛おしさも口から出た言葉も

貴方自信も


さびた金槌で

ガシャンっと


そうすればきっと楽になる


なのに振り上げた金槌は

いつまでも俺の頭上で

がたがたがたと震えている





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