「メルヘンの果て」

Poem by 相田やかん



僕は一匹のチョウを追っていました

それはそれは美しいチョウで

幾千の宝石よりも勝っておりました




そのチョウは

急流の川を越え

夜霧に包まれた森を越え

底無く割れた谷を越え

僕の目からは見えなくなりました




僕は悲しみに包まれ

大地に手を付き泣きました




そうするとそこには

幾千もの美しい花が

僕を取り囲んでいました




僕は気づかなかったのです

これほどまでに美しい花に囲まれた僕は

何も悲しむ必要はなかったのです




そして

それに気づいた僕の頭に

チョウが初めて止まったのでした








comment


「メルヘンの果て」


この詩の前から書いているスタイルに満足行かず、

中原中也の詩を参考にしてみたところ

かなり影響が出てしまいました(^^;


 でも自分の気持ちが素直に出ていて、

現在もっとも愛する作品です。


 

 まず何かを失って自分を不幸と思う前に、

少しあたりを見回せば何かあるはずです。

 その事が伝われば書いた側としては十分です(^^)




Poem & comment by 相田やかん




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