聞こえる



街中でふと聞こえる

音が

歌が


忘れていた

あの日の景色を閉じ込めた

オルゴールを開いた


僕はあの日の空にとぶ

スズメのようなツバメのような

けして力はない

飛ぶ鳥の1羽


見下ろせば

僕がいて

アイツがいて


言葉は風に溶けこんで

翼がそれを切って行く


びゅーびゅーと

冷たく強く


そうして僕が涙を落すと

コンクリートに向かって

ぽたりと落ちて


ガシャリと壊れた


作りあげた今の僕が







BACK