遠い大地の詩


赤く眩しい陽が照らし
広がる黄色い土と砂 

過ぎ行く風は埃をまとい
染まった茶色い空と街

乾いた大地が刻んだひびを
満たす雨が降ることはなく

老いた父が刻んだしわを
想う日すらくることもない

いつか草木はその身を枯らし
集まる獣もついには来ない

恵まぬ天を呪う言葉と
たばこの煙は虚空に散った


「ああ私はきっとこのままで
浅黒き肌から肉は落ち
錆びた鍬を振る事はない」


燃える日差しを背に受けて
翼を広げた黒い鷹

それを見上げた私を見つけ
いつか尖ったそのくちが

汚れた皮を剥ぐのだろう
汚した血すら奪うのだろう


やせ細ったこの足を
枯れ果てさせた大地に残して

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中原中也を想いながら。

今年の始めは色々在って苦しんでいたようです。
将来と過去の不安が一気に押し寄せていました。
今はだいぶ楽になりました。

そりゃ不安はないって言ったら嘘だけど。
まだまだどうにかなると見上げてます。




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