あじさい、長雨によせて



繰り返される長雨に
閉じ込められて一人想う

遠くの雨にさらされて
急いで入る軒の下

小さな顔からしずくが落ちて
濁った空 を睨んでる

見えない陽射しを見つめてる


いつか足止め眺めてくれた
色はうつろい地の色に

残るこの根に縛られながら
灰色の景色に身を沈め

繰り返される長雨に
忘れた色を咲かそうと

見上げ打たれて目を開き
風に揺らされ手を開く


流れる水がこの身に沁みて
幾度も季節を迎える限り

褪せる色がこの身を染めて
二度とその目に止まれなくとも

繰り返される長雨と
繰り返される灰色に

枯れ散る時まで咲き誇るのだ

   

―――――――――――――――――――――――――

生きている限り花を咲かす
愛でられようと貶されようと

生きているから花を咲かす
讃えられようと傷つけられようと

ただそれだけを考える






BACK